採用実務に便利!Excel関数3選
こんにちは!今回は採用担当の方向けの記事です!
様々な会社にて採用の実務に関わらせていただいているうちに、最近ではエクセルの関数のスキルが上がってきました。
採用支援システムを導入されているとそこまで必要ではないのかもしれませんが。。。
とはいえ、エクセルを使うと見えてくる傾向などがあります。
ということで、私がこれまで約10か月、採用実務に携わった中で特に使える3つの関数をご紹介します!
例)下記のようなリストを参考に...
ナビサイトからダウンロードなどをすると、下記以外にもたくさんの情報が詰まっていますよね...
≪表1≫
- 大量のデータから必要なものだけを取り出したいとき
VLOOKUP:指定された範囲の1列目で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にある値を返します。
採用支援ツールや、ナビサイトなどから学生の情報をダウンロードすると、今必要ではないデータも一緒にダウンロードされてしまうことってありますよね。
必要な情報、たとえば名前と説明会参加有無、面接参加有無だけのリストにしたいときに使えます。
上図の関数は下記のとおりです。
=VLOOKUP($A13,$A$1:$F$8,2)
$A13・・・データを紐づける軸となる文字列を選択しています。今回は、応募者のユニーク番号であるIDに紐づける形にしました。そうすると、同姓同名の学生が応募した際にも関数が混乱しなくて済みます。
$A$1:$F$8・・・データを抽出する際のもともとのデータ範囲を選択しています。≪表1≫のすべてを選択している状態です。$のように絶対参照を付けておくと、下のセルにコピーをする際も範囲は変わらず関数を維持できます。
2・・・元データ(≪表1≫)をご覧いただいて、IDから右方向へ数えて、名前であれば2列目、説明会であれば5列目に位置しているので、その列数を入力しています。
- 各イベントの参加者をカウントしたいとき
COUNTIF:指定された範囲に含まれるセルのうち、検索条件に一致するセルの個数を返します。
つまり、イベント等の参加人数を一目でわかりやすく下記のような表にすることができます。
インターン参加者数のセルの関数は下記のとおりです。
このような表を別シートなどに作っておくと、元のデータをコピペで更新するだけで表も勝手に更新されるようにすることも可能です。
上記の表を蓄積することで、時期ごとのボリューム変動なども記録でき、後の分析にも使用できます。
- セルとセルをくっつけたい時
CONCATENATE
複数の文字列を結合して1つの文字列にまとめます。
つまり、下記のようにデータをダウンロードした時などに姓と名が分かれていたら、くっつけて表示させることができます!
→
セルの関数は下記のとおりです。
ここまでで、ものすごく使える!!というものはなかったかもしれません。
ですが、上記の合わせ技を使うとこんなことができます。
たとえば…
インターンに参加したものの、説明会に参加していない学生は何人いるのか?
インターン参加者の何割が説明会に参加しているのか?
また、面接に参加している人の何割がインターンにも参加している人なのか?
をカウント、トラッキングができます。
下記のような管理表を別シートに作成し、Sheet1には随時アップデートされた情報をコピペしていくと、下記表も自動的にアップデートされます!
関数は下記の通りです。
上記はあくまで例ですので、加えて割合や合計の欄なども付け加えると
使いやすくなりますね!
あと、データ完成後、コピペにて値貼り付けにして、シートを週ごとなどで分けるとデータの蓄積にもなります。
上記では伝えきれなかった、「絶対参照とは?」「値貼り付けとは?」などは、もし必要でしたら別途検索してみてください!たくさんエクセル関数についての説明サイトがヒットするかと思います。
今回は、特に採用の際の事務業務で活躍する関数をご紹介しました!
闘争か逃走か?!
ご無沙汰しています。安藤です。
今回は、1月下旬~2月上旬にかけて行われる大学のテスト・レポート提出を控えた大学生の皆さんに向けてアドバイス(小言)を一つ書いてみます。
まずこのタイトル、なんだか極派的なスローガンの一つに聞こえるかもしれませんね笑
皆さんは「闘争か逃走反応」という言葉を聞いたことがありますか?
1929年にウォルター・B・キャノンという生理学者によって提唱された生理心理学用語で脅威が差し迫った時に動物がその恐怖に反応して戦うか・逃げるかどちらかの行動を即座に準備する生理状態のことです。
大昔、天敵と戦う時、もしくは逆に天敵から逃げる時は、当時でいえば生死にかかわる瞬間でした。
そんな時身体では交感神経が優位となり、筋肉は収縮し脈拍や体温が上昇します。
では、人間はといいますと、現代でこれほど文明が発達していても、人間も所詮動物なので、この生理反応はあります。
皆さんも経験があるはずです。
「…この状況はやばい!なんとかしないと!」と感じてドキドキしたり、身体が熱くなった経験。
大昔であれば天敵との遭遇で起きることでも、現代であればレポート提出やテスト、仕事の期日が直前に迫っている時にも感じる反応ですよね。
…これってつまり、”やる気ス○ッチ”のように、いわゆる良い状態なんじゃないの?
と思われるかもしれません。
しかし、この反応は実は脳が脅威と感じる時、つまり”テストに失敗したりレポートが提出できず単位が降りないという実感”が湧かないと起きないんです。
テスト直前にものすごく焦るのはこのように引き起こされる結果のイメージが湧くためなんですよね。
しかも、この「闘争か逃走反応」が起きている状態では、冷静さにかけ正常な思考ができなくなる、という研究結果もあります。
なおのこと、この状態でのテスト勉強では、身に入りません。
では、どうすればきちんと期日管理し、落ち着いて計画的に準備ができるのでしょうか?
計画を立てるだけなら、簡単です。
大事なのは、この「闘争か逃走反応」を利用して結果のイメージを沸かせること。
そのためには以下3つの行動をとってみるのが良いかもしれません。
・期限から余裕があるうちに最悪の結果をイメージし(=単位が降りず留年)、実感を沸かせ「闘争か逃走反応」を呼び起こし
・アクションを起こすやる気に満ちた状態で、一旦自分の生理反応を俯瞰することで、冷静さを取り戻す(一旦落ち着きましょう)
・取り戻した冷静さを基に、期日までのTodoを逆算して計画を立て、あとは実行あるのみ。
要は、期日までの余裕からくる「安心感」と最悪の結果をイメージしての「危機感」のバランスなんです。
このバランスを取れれば、日常のタスクはもっとうまく進められるはずです。(これが一番難しいんですが…笑)
そしてなにより、大学生の内にこの行動習慣を身に着けることができれば、就職していざ仕事をする上で非常に大きな味方になってくれます。
テストやレポート・卒業論文を控えた今、自分のタスクの進め方をもう一度振り返ってみるのに良いタイミングかもしれませんよ。
そして、僕も目の前の仕事から「逃走」せず「闘争」していくようタスク管理を頑張ります笑。
それでは。
安藤
すべての就活生に捧ぐ!実録新卒就活サービス15選!~後編~
こんにちは! 笹川です。
大学生の頃は「資格を取った方がいい」とよく言われたものです。これまで取得したライセンスで今一番使っていないのは、スキューバダイビングと象使いのライセンスです。
さて、前回に引き続き私が就活生だった時に実際に使っていたサービスをご紹介いたします。
※中には「サービス」ではなく講義やバーなども含まれていますが、便宜上「サービス」というタイトルをつけております。ご了承ください。
前編はこちらからどうぞ!
jinzai-kenkyusho.hatenablog.com
今回ご紹介するものは、前回のスタンダードなものから一風変わった面白いものばかり!
「就活、せっかくだったら楽しみたい」という学生のみなさん! ぜひ参考にしてみてくださいね!
実録新卒就活サービス15選!~後編~
- 就活シェアハウス(地方のミカタ)
- GARAGE(イノセンティブ)
- 猿基地(就活ゲーム理論)
- 森ゼミ
- 就活アウトロー採用
- 逆求人(ジースタイラス)
- 知るカフェ(エンリッション)
- 人材研究所(曽和セミナー)
- 番外編 使用しなかったけれど気になっていたサービス
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学生が「大人慣れ」することに対して思うこと
こんにちは。人材研究所の芳賀です。
今回は、学生時代に私自身も(今思うと偏った努力でしたが)力を注いだ、「大人慣れ」に関することを書きたいと思います。
(この文章は、学生に向けて書いた文章になります)
代表の曽和の持ちネタでもありますが、言葉には「意味的要因」と「音的要因」があります。 日本語の特徴でもあるのかもしれませんが、いわゆる「同音異義語」という言葉が、世の中には数多く存在します。例えば「雨」と「飴」は、音的には同じですが、意味は全く異なります。
当社の代表くらいの年代のおじさま方は、酔っ払うとオヤジギャクを連発する方々がいますよね。(たまに、酔ってなくても連発する方もいらっしゃいますが…)それにはちゃんとした理由があります。
酔っ払うと、意識が分散するようになり、言葉の「意味」を捉えるということを疎かにしてしまい、直感的に「聞いた音」に対して反応をしてしまうのです。それほどに、判断力が鈍ってしまっているということですね。
人事関係のお仕事をしている中で、最近すごくよく感じることがあります。それは、「言葉の意味」を正しく理解して、正しい意味で使えているかどうかで、仕事のクオリティが左右されたり、仕事を進めるスピードが大きく異なるということです。
また、相手の方が話している「言葉の意味」を正確に捉えることのできる能力が、ものすごく大切であることです。
今回のテーマである「大人慣れ」を学生のうちからしようとすると、(私がそうだったように)どうしても飲み会で大人の人に話をなんとなく「合わせる」ことや、「オヤジギャグ風若者ギャグ」を言い放ち、場を「和ます」ことなどに力を注ぎがちです。
確かに、そのような力も必要ではあると思います(し、「面白い(大人に慣れている)」ことが評価対象となる場合もあります)が、学生時代には、まずは言葉の意味を正しく理解して、より自分の思ったことを正確に相手に伝えられるように、相手の話していることを正確に理解できるように学ぶことが、「大人慣れ」することよりも大切ではないかと、私は考えます。
飲み会での俗に言う「オヤジギャグ」は、自分自身の意識が分散するようになってから、いくらでも思いつくのではないかと。
楽しみは、将来にとっておくことも、悪くはないのでは?
すべての就活生に捧ぐ!実録新卒就活サービス15選!~前編~
こんにちは!笹川です。
2017年もよろしくお願い致します!心機一転、新人ブログを更新再開します!!
実は心機一転したものの、またもや更新をすっかり忘れていて、まさかの弊社代表曽和の取材をしていただいている新聞の記者の方から「P.S. 新人ブログの更新楽しみにお待ちしております。」という追伸が送られてきて更新日に気づきました。
新聞記者の方に見られていると思うと指が震えてタイピングが乱れます。なんというプレッシャー・・・!!
さて、最近学生のみなさんとお話する機会が増えてきました。
今日は諸事情で新卒就活を2回行った私が、実際に使っていた就活サービスをご紹介したいと思います!
※中には「サービス」ではなく講義やバーなども含まれていますが、便宜上「サービス」というタイトルをつけております。ご了承ください。
「意識高い系こわい」という1回目の就活から「意識高めの就活も楽しいかも・・・」という2回目の就活への変化も経験していますので、幅広い層の学生さんに参考にしてもらえたらと思っています。
なんと豪華前後編です!
実録新卒就活サービス15選!~前編~
- ナビサイト
- 学内合説
- 大学のキャリアセンター
- 口コミサイト(転職会議・Vorkersなど)
- みん就(みんなの就職活動日記)
- 就活SWOT
- IR情報(有価証券報告書)
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幸せと集団への帰属意識②
安藤です。
先週は「幸せとはなにか」を考え
幸せとは本質的には自己効力感や他者から評価されている、あるいは認められている感覚を意味し、それは”一匹狼”と呼ばれる人たちでさえ例外でないことをいくつかの研究結果から示唆しました。
今日はここまでを踏まえ、会社や組織に目を向けてみましょう。
新卒が早期離職する状況、優秀なコア人材が定着しない状況の原因は文化・景気・技術的な各側面から語ることができると思います。
そしてその状況を打開するためのアプローチの一つである「帰属意識の醸成」のために
先週挙げたこの幸せ指標の利用を考えてみます。
まず従業員一人一人の幸せを熱心に考えること自体については
場合によって会社を離れる結果になり定着するという点において一見逆効果と思われるかもしれませんが
「今いる会社から外の世界に出たほうがいい」そう提案できる会社の力量に触れた従業員の「帰属意識」はきっと高まるでしょう。
しかしそうはいってもその会社にいることで幸福度を高めてもらえれば、それがベストだとも言えます。
では従業員の幸福感を高めるために必要なことは一体なんでしょうか?
私が考える以下4つを挙げてみます。
・社内の表彰制度を充実させること
・特に失敗を奨励する
・そのために発言によって地位や評価が影響を受けない心理的な安全を確保する
・これらすべては金銭よりも感情に訴える方法で評価する、つまり”感謝”を伝える
実はこれらは「高信頼性組織」の概念にも通ずるものがあります。
インフラ的事業を展開する企業の大きなミスは世間や業界に与える衝撃も大きく、それゆえ大きなミスや失敗は極力避けねばなりません。
そのためには平時の小さな異変やミスが隠されることなく共有されすぐに改善される必要がありますがそのような文化は事故の未然防止だけでなく、従業員にもオープンで居心地のよい雰囲気を与えます。
つまり、評価報酬として金銭よりもその人の”感謝”を与える。
それが従業員の人間個人としての自己効力感につながり、幸福度を形成、そして所属組織への帰属意識につながるのではないでしょうか?
国民の幸福度が非常に高いブータンはGNH(Gross National Happiness:国民総幸福量)の概念を開発したことで有名です。
みなさんの会社でも従業員満足度と並行して、GEH(Gross Employee Happiness:従業員総幸福量)を導入するのも手かもしれませんね。
それでは。
「幸せ」と集団への帰属意識①
安藤です。
先日受講したあるセミナーで、「幸福優位の原則」というポジティブ心理学の理論を耳にしました。
ハーバード大で主観的幸福度に関する縦断追跡調査をした結果、現役大学生のころに幸福度が高い人は30年後も幸福度が有意に高いという結果が出たそうです。
つまり”今幸せな人は将来も自分が幸せだと感じる”可能性が高いということですね。
しかし
幸せとはいったいなんでしょうか?
今日はこれを少し考えてみます。
まず、幸せとはリッチなことでしょうか?
これは国民の97%が幸福を感じているとされる国ブータンの国民一人当たりのGDPは世界158位であることをみるとお金持ちが幸せであるとは必ずしも言えないことがわかります。
またある研究では、どの社会においても生活水準が一定を超えると幸福感情との相関はなくなるとの結果もあり、これも幸せはお金じゃないことを示していますね。
個人的には、自己効力感、”自分が他者から評価されている、認められている”という感覚が幸せを感じる源なのではないかと感じています。
近年日本で大きく注目を集めている心理学者アドラーは「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と述べています。
中には”一匹狼”と呼ばれる人々もいますが、ジョナサン・ハイト(社会はなぜ左と右にわかれるのか,2014)はそう呼ばれる人々でさえ他者からの評価を気にしているという研究結果を挙げています。
これほど、自尊心は他者からの評価に依存していると考えると
ひとえに幸せは他者依存的な属性を有しているといえるようです。
たしかに古代より人間は採集、狩猟、農耕を行ってきましたが、これらはすべて個単体ではなく集団で行われていました。
集団の中で生きることが必須の世界では生き延びるために
「他者からの評価=快感情」であることは納得できます。
お金や地位はその媒介変数でしかないのかもしれません。
来週はこの幸せ指標を使って組織が抱える問題「帰属意識の醸成」へアプローチすることの可能性を考えてみたいと思います。
それでは。